グッピーの飼い方
野生のグッピーは、南米のトリニダード、バルバドス、ブラジル北部、ギアナにかけて分布しています。
本来の分布域以外でも、蚊の退治を目的に放たれたものや、鑑賞魚として飼われていたものが逸出し、世界中の多くの熱帯域、温帯域に帰化しています。
観賞魚として販売されるものは、そのほとんどが品種改良されたものになります。
価格の安い外国産と、高価ですが格別の美しさをもつ国産グッピーとよばれる2つのグループに分けられます。
外国産より国産の方が丈夫で日本に慣れているため飼育しやすことが多いです。
グッピーの飼育環境
水温:22~27℃
水質:中性~弱アルカリ性
水質・水温とも比較的順応しやすく、カルキを抜いた水道水で十分飼育できますが、急激な水の変化を嫌うので水替え等には注意しましょう。
外国産グッピーははじめは薄めに塩を入れた水槽を用意してあげて徐々に淡水に慣らせて上げると良いでしょう。日本産のグッピーは日本の水で飼育されていたため丈夫なものが多いです。
他の環境は、「
熱帯魚飼育で最初に用意するもの」の飼育環境を参考にできます。
グッピーの寿命
約7~9ヶ月程度とても短い命です。寿命の短さゆえに初心者向きといわれることもあります。
しかし、グッピーは繁殖も容易で次の命へと繋がっていってくれます。
グッピーの繁殖
グッピーは胎内で卵が孵化し、魚の形をして産まれてくる卵胎生です。稚魚は産まれた時すでに5mmぐらいあります。
繁殖は容易でメスは1ヶ月ごとに産卵を繰り返すので、どんどん増えていきます。
繁殖を防ぐには、メスとオスをわけて育てるしかありません。
水1リットルに対して1cmの魚1匹を目安に飼育してください。
例:60cm水槽(60×30×36)65Lで3cmのグッピーなら最大でも20匹前後にしてください。
オスとメスの見分け方は
成熟したメスはオスよりもふっくらとした体形を持ち、腹ビレがメスのほうが丸くなるので判別できます。
飼いきれないほど増やしてしまうとかわいそうです。ゆとりのある環境で飼育できるように考えて繁殖させましょ。
グッピーの種類
尻尾の形によって呼び名が変わり「デルタ・ラウンド」「ワイルド・ショート」「リボン」「スワロー」と大きく分けて4つに分類できます。
そこから枝分かれし、品種改良され様々の種類が存在します。
デルタ・ラウンド
デルタテール
三角系で角のあるタイプ。
ファンテール(ラウンドデルタ)
三角系で角のない丸いタイプ。
バタフライテール(ライアードデルタ)
デルタテールの中央部が窪んでるタイプ。
ラウンドテール
丸みを帯びたタイプ。
ワイルド・ショート
トップソード
上部のみ長いタイプ。
ボトムソード
下部のみ長いタイプ。
ダブルソード
上下に別れていて両方とも同じ長さのタイプ。
ライアテール
丸みをおびながら上下に別れているタイプ。
ピンテール
丸みをおびて中央部が細く長く出ているタイプ。
スピアテール
丸みをおびて中央部が少し長いタイプ。
リボン
リボン
各ヒレが伸びているタイプ。
スワロー
スワロー
各ヒレがランダムに伸びているタイプ。
グッピー動画
ブルーグラスとレッドグラス
とても優雅に泳いでいます。
グッピーの産卵風景
感動的です。この光景を比較的容易に見ることができます。
グッピーの書籍
グッピーにまつわる書籍です。
この記事を書いた人
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T.fish.L編集部
熱帯魚が好きすぎてT.fish.Lを立ち上げてしまった編集部。でも、実はまだ熱帯魚歴の浅い中級者。でも、魚への愛情は誰にも負けません!!
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